最近自分がかなり惹かれている、セイバーメトリクス。専門的な手法も使われているため、知識がないと理解するのは難しい点もあるが、簡単な部分が分かるだけでも大きな世界の転換が味わえる。自分の復習も兼ねて、書いてみたい。
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セイバーメトリクスとは
Society for American Baseball Research metrics の略語。アメリカ野球学会の測定基準、という意味だが、平たく言えば「野球を科学的に分析する手法」と言っても良いだろう。筆者はほぼ日本プロ野球専門なので「そもそもアメリカではないじゃん」という疑問も浮かぶが、NPB(日本プロ野球)ファンでも皆この語を使うのであまり気にしないほうがいいのだろう…。
目的
当然分析の目的には各人それぞれのものがあると思うが、セイバーメトリクスの根底に流れる思想として
試合に勝つための分析
というところがある。
野球は、野球規則において”日本における野球の従うべきルール”が定められているが、その中で
各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。
と名言されている。
実際にそれが守られているかは別として、勝ちを目的にすることが定められているのだ。そのせいで、というわけでもないだろうが、とにかく試合に勝つ、そのためには各選手がチームの勝利に貢献する、というところがセイバーメトリクスでは重視されている。
個人的な目的
言ってしまえば「楽しいから」の一言に尽きるが、冒頭に書いた「世界の転換」が味わえるからというのが大きい。
若い世代だと、小さい頃に既にセイバーメトリクス的な考え方に触れている人は多いと思うが、筆者の世代の子供の頃はまだ、あの選手は打率が高いから凄い、打点が多いから勝負強い…みたいな考え方しかほぼ見聞きしなかった。だからそういうものなんだと思っていた人が多いだろう。筆者もその一人だ。しかし、セイバーメトリクスに触れることによって、どうも必ずしもそういうわけじゃないっぽいぞ、もっと選手の勝ちへの貢献度を正確に表すことはできないだろうか、と新たな考えが生まれ、少なくとも勝利への貢献度については従来の考え方は間違っていた、と確信するところまで来ることができたのだ。
これは言うまでもなく「科学の面白さ」である。
ケプラーは天体の運動について、ゲーデルは論理について、アインシュタインは時間と空間について、完全に従来の世界を一変させてしまった。そういう事柄について書かれた本を読むときの、「世界が一変するときの楽しさ」が、確かにセイバーメトリクスには存在するのである。
後書き
具体的なことにはほぼ触れず、そもそもセイバーメトリクスをなぜ学ぶのか、という根本について書いてみた。細かい事項については、これからおいおい触れていこうと思っている。
セイバーメトリクスはいいもんだぞ!セイバーメトリクスは楽しいぞ!
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